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俺の仕事は俺一代 利根川源流の男たち

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松葉豊・編
1999年

目次
国の重要文化財までの長い道 林義明著
俺と沢わさび 林正三著
俺の熊捕り人生 吉野秀市著
大坪保吉一代記 大坪保吉著
荷背負いなら誰にも負けねえよ 中島享著
山里のロマンを追って 大坪義一著
俺の病は『奥利根病』 中島仁三郎著
俺と六雄将軍(熊の異名) 小野伊喜雄著

8人の男による当時の利根川源流での生活。近代民俗誌の本の中でもかなりオモシロイ内容だった。タイトルで分かるとおり、まさに現在ではほとんどが生活基盤とならない、消えてしまった職業の人と言える。今やったらどうなるものかという宝川温泉で熊を温泉に入れてた小野さんの話などは哀愁を感じます。そして生活が豊かになり、母を小4で破傷風で亡くすというような悲劇は減ったかもしれない。しかしながらの苦労をしなければ生きるという気力と喜びを感じないのかもしれない。
辛い生活をしてきた男達。自分が同じ歳になった時、同じような人生の味というのが解るだろうか?今の生活を感謝するとともの、この男達の生き様を忘れてはならない。

最近歳をとって涙腺が緩くてしょうがない。

メモ
熊の胆の形「いち きんちゃく  にに あけび  さんは なすびで  よん からし(とうがらし)」
子供に読ませよう

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